8月26日 曇り時々雨
8月というのに大峰山に雲がかかり、まるで梅雨に逆戻りのようなこのところですね。
木工事は引き続き天井組みと、今度は内部の窓枠取付け作業を行なっています。
外部では板金屋さんが鼻隠し(はなかくし)と破風(はふ)に板金を巻いています。
ガルバリュウム鋼板(略してGL鋼板と呼ばれています)は、鉄板の表面にアルミニウムと亜鉛そしてシリコン素材をメッキした鋼板です。
先ほど調べましたら、1972年にアメリカで開発された新しい金属素材のようです。
とはいえ、現在、日本でトタンといえばGL鋼板を指すほどの主流製品でもあります。
破風は、文字通り風や雨にさらされながら屋根の妻部分を守ります。
鼻隠しは、軒先部分での雨水の巻き返しによる垂木(たるき)の腐食を防ぎます。
ところで、大工は軒先の先端のことを、端(はな)と呼びます。
建前で、 『端切り』 といえば軒の出の長さを決めて垂木(たるき)を切断することを指します。
鼻隠しの 『鼻』 は、 『端』 を言い換えたものだと思いますが、その理由は定かではありません。
『アシ』 と読んでいた 『葦』 の字を、忌み言葉として 『ヨシ』 と読む日本人の繊細さが、 『端:ハシ』 という意味を転じたかったのかもしれませんね。